お笑い芸人の千原せいじ氏(55)がライブ配信で口論となった相手に「お前いじめられっ子やったやろ?」などと発言し炎上した。
発端となったのは7月18日に行われた配信だった。
この配信はゲストに戸田市議会議員で川口市などの外国人問題を発信している河合悠祐氏(44)を呼び、外国人問題についてせいじ氏が河合氏の話を聞くという趣旨のものだ。
開始早々せいじ氏が河合氏に突っかかるような態度をとり、開始から5分で口論になる。最終的にせいじ氏が「お前、いじめられっ子やったやろ?いじめられっ子オーラいかついぞ、アハハハハ!」と発言。
これが決め手となって大炎上。当該ライブ配信は推定20万以上というとんでもない数の低評価がつき、せいじ氏のチャンネル登録者も1ヶ月で2万人以上減少。炎上はせいじ氏のみに留まらず、せいじ氏が得度1僧侶になることした天台宗や顧問を務めていた「日本仏教協会」にも批判が殺到する事態となった。
- 問題となった配信は?
- 配信の大まかな時系列(YouTube版準拠)
- 配信の詳細
- (0:20-)発端となった河合氏の「田村淳をボコボコにした」発言
- (1:25-)河合氏の「コメント欄を見たら勝ったか負けたかが分かる」でさらにヒートアップ
- (3:46-)河合氏の発言にひたすら否定的につっかかるせいじ氏
- (5:18-)せいじ氏の「この配信やる必要あるの」発言に堪忍袋の緒が切れる河合氏
- (6:58-)せいじ「知らん、興味ない」
- (7:57-)せいじ「京都出身のくせに蕨の代表ヅラするな」
- (10:59-)せいじ「俺はクルド人を擁護していない」「河合氏のファンはアホばかり」
- (11:57-)最初にケンカを売ってきたのはそっちの方だと言い出すせいじ氏
- (15:29-)せいじ氏とスタッフが川口・蕨を歩いて回るVTR
- (42:00-)VTR終了後・せいじ「ムカつくよね、この出会いが」
- (43:19-)問題の発言「お前いじめられっ子やったやろ?」
- (45:14-)この場で自分の活動をアピールしないのだから外国人問題に本気じゃないんだろうと言い出すせいじ氏
- 無料部分終了後
- 配信後のできごと
問題となった配信は?
この配信は、7月18日に千原せいじ氏のYoutubeとニコニコチャンネルプラスのチャンネル「せいじんトコ」において行われたものだ。
このチャンネルでは「とりあえずそれぞれの考え方の人の意見を聞いてみる」として政治家などを呼んで対談を行ってきた。過去には竹中平蔵氏や参政党の神谷宗幣氏とも対談を行っている。
その日は「ジョーカー議員」と呼ばれ川口市など埼玉南部の外国人問題について頻繁に発信している戸田市議会議員の河合悠祐氏を呼んで同じように対談する予定だった。
重要な点だが、この対談は河合氏の要請ではなく、せいじ氏側が河合氏に依頼する形で行われている。河合氏に対して金銭が支払われるなどの取り決めはなかったようだ。ノーギャラである。また当時は参院選が行われている最中であり、河合氏は他候補(平野雨竜氏)の応援を途中で切り上げてこの配信に参加している。
この配信は前半の無料部分と後半の有料部分に分かれており、全体が入っているニコニコチャンネルプラス版では1時間11分。YouTubeではそのうちの無料部分(46分36秒)のみ配信が行われている。
また有料部分の途中で河合氏は退席している。
YouTubeでの無料部分のみの配信↓
ニコニコチャンネルプラスの有料部分を含めた配信全体のリンク↓
配信の大まかな時系列(YouTube版準拠)
0:38- | 河合氏がロンブーの田村淳を対談で「ボコボコにした」と発言。これに反感を覚えたせいじ氏が河合氏につっかかり始める。 |
5:30- | せいじ氏が「この配信をやる必要があるのか」と言い出し、我慢していた河合氏がついに怒りはじめ口論に。 途中せいじ氏が「(外国人問題に)興味ない」と発言。 |
15:29- | せいじ氏とチャンネルのスタッフが川口・蕨を歩いてまわるVTRが流れる。 流れている最中も散発的にせいじ氏と河合氏が言い合いに。 |
41:27- | VTRが終わり、せいじ氏が「ムカつくよね、この(河合氏との)出会いが」と発言し、再び口論に。 |
43:38- | せいじ氏が「お前いじめられっ子やったやろ?いじめられっ子オーラいかついぞ!」「お前いじめられっ子出身やな?」「これはいじめられっ子やな(笑)」と発言。 |
46:36 | 無料部分終了。以降の有料部分では途中で河合氏が退席。 |
配信の詳細
(0:20-)発端となった河合氏の「田村淳をボコボコにした」発言
配信が始まってわずか20秒で大喧嘩の火種となるやりとりが起こる。
せいじ「なんかちょっと聞いたらアレでしょ?なんかロンブーの淳くんも取り上げてなんやかんや言うて…騒いで」
河合「そうですね、2人で対談しました」
…略…
せいじ「有意義な話になりました?」
河合「なりました、もう…ボコボコにしました」(スタッフの笑い声)
この「ボコボコにした」という発言がせいじ氏の癇に障ったようだ。
田村淳氏を「ボコボコにした」という対談はちょうどその1ヶ月前に行われた「緊急生配信!河合ゆうすけ戸田市議と生対談【田村淳】」のことを指していると思われる。

この発言が気に入らなかったせいじ氏はここから一気に河合氏に突っかかるようになる。
せいじ「えっ…そんな感じなん?それは、ボコボコにせなあかんの?」
河合「せなだめです、AbemaTVで舐めた感じ、左寄りの立場立ってたんで、こっちとしてはボコボコに行かざるを得ません」
せいじ「あっそういう暴力的な感じなんですか」
河合「(笑いながら)暴力的というか、言論でね、あくまで言論でですよ」
せいじ「いやいや言論でも暴力的な言論と、そうじゃない言論ってありますやんか」
河合「論理的な話で勝ったということですね」
せいじ「あっ勝ち負け決めるんですか?」
河合「勝ち負け決めます、はい」
せいじ「へ~…えっでも仕事は市議会議員ですよね?」
河合「そうです、はい」
せいじ「勝ち…勝ち負けが」
河合「そら勝ち負けはあるでしょう、世論をどう作っていくかなんで僕たちの仕事はね。コメント欄見たら大体わかるじゃないですか、勝ったか負けたか。ほとんど河合悠祐が正しいと」
(1:25-)河合氏の「コメント欄を見たら勝ったか負けたかが分かる」でさらにヒートアップ
この河合氏の「コメント欄を見たら勝ったか負けたか分かる」という発言がさらにせいじ氏の怒りを呼ぶことになる。
この配信のテーマは「とりあえず、河合ゆうすけさんの意見を聞いてみる」であり、あくまでスタンスとしてはせいじ氏が配信内で述べているように「政治についてよく知らない、興味のない自分がゲストにとりあえず話を聞いてみる」というものであるはずだ。
しかしせいじ氏は「ネットのコメント」に関してかなり興奮気味で持論を述べはじめる。
せいじ「いやいや、ネットの場合よくあるのが…興味ある人しか見ないのがネットなんですよ」
河合「はいはい、なるほど」
せいじ「なので、絶対に意見は分かれるんです」
河合「はい」
せいじ「だからこういう言うたらニッチな問題なんですよね。日本の一部の町で起こってる問題っていうのは全国区になった時に、すごくニッチな問題になるので、それに注目して見てる人っていうのは、ほぼほぼ興味ある人なので絶対に書き込みなんてものは、ニッチなものを取り上げてる人を応援するような書き込みになるんですよ。だからあの、あんまり市議会議員とか公のかたが書き込みとか信用しないほうがいいですよ」
河合「ふふふふふ…そうですか」
せいじ「だから何にも分かってない奴が書き込んでますから、よくねぇいろんな政治家の方に来てもらったんですけど、よく書き込みが~とかコメント数が~とか言うんですけど、あんなもんなんの責任も持ってない!奴が、ペンネームで書いてきてるもんですよ。そんなもんに、市…町…戸田市、戸田市いう市や町か知らんけども、それの市議会議員がいちいちそんなもんに振り回されたらあかんって、それで勝ったとか負けたとか、そんなこと言うてたら、神輿で担がれてポーン捨てられるだけやで?あかんてそれほんま、今の昨今のこのネットのなんかもう…なんかもう嫌やわ…!もうすぐネットに書き込まれ…テレビ局でも謝ってみたりとかさ、各企業もそれで謝ってCMやめますやなんやとかさ、もうそんな責任感あるやつはネット書き込まへんし、番組とかをキッチリそれもYoutubeチャンネルでしょ?」
河合「はい」
せいじ「それキッチリ見て、書き込みまでする奴らなんて、暇で暇で!あんまり世の中で必要とされてない人間やって!」
河合「ふふふふふ…あ、そう…そうですか(笑)」
せいじ「そうやってそんなもん!書き込みなんかしたことある?俺なんかやっぱないもん!書き込みなんかする…『こいつ違うこと言うてんなあ』と思うけど、書き込みなんかする時間がない!普通、普通の生活してたらね」
河合氏はこのせいじ氏の主張に異議を持っていたと後に語っているが、ここではまだ持論を抑えて穏便に済ませようとしている。
ただこのあたりからせいじ氏は「話を聞く」というスタンスから逸脱して河合氏を「言い負かそう」という姿勢になりはじめる。
(3:46-)河合氏の発言にひたすら否定的につっかかるせいじ氏
河合「まあいいじゃないですか、とりあえずこっちは勝った勝ったいうて、向こうは勝った勝ったいうてお互いやってたらいいんじゃないですか?」
せいじ「いやだからそれは入口で勝ったとか負けたとかいうトークするんやったら!そういう風に一応こっちはプロやから、運ばなあかんさかいに、それをどうするかということをいま探てるわけ」
河合「探ってるんですか?ハハハハハ、いやだからこれは別に何も対決する気もともとないですけど(笑)」
せいじ「なんかその武勇伝的に…なんか淳くんボコボコにしたとか言うから、どういう感じなんこの問題ってって…」
河合「あー、あー、そうですね、まあちょっとすいません、私もだいたい対決な感じでやってるんですよ。大体が」
せいじ「みんなに理解してもらって、そうやって応援してもらおうじゃなくて(両手で殴りつける手振りをしつつ)『俺の言うこと聞け!俺の言うてることが正しいんじゃ!』というやり方でやる人なのか」
河合「あーでもその傾向はあります」
せいじ「それはあかんわ!それは賛同されへんわ!」
これまで半ギレでまくしたてるせいじ氏に対して、それをなだめるような態度だった河合氏。しかし流石にこの発言にはカチンと来たのか、当初はにこやかな態度を取りつつも徐々にいら立ちを隠せなくなってくる。
河合「あーそうですか(笑)」
せいじ「それは賛同…」
河合「あーじゃあして頂かなくていいですよ私は、して頂く方だけが賛同して頂いたらいいですよ」
せいじ「いやいやそうやろ?」
河合「みんなから票入れてもらいたいと思ってないし、私有権者でも言うことあるんですよ。批判的に来る人いるんですよ。あーもう支持しなくていいですと、どうぞ共産党支持してくださいって私パーンと言いますもん。もう全然いいですよ私。票も入れなくていいですもん」
せいじ「いやいやだからそれやったらそれで応援してくれる人に失礼やんか」
河合「そんなことないですよ別に一方的にシセツ?(聞き取れなかった)してたらいいんですよ別に、なーんもこっちがペコペコ頭下げてやる必要ない…」
せいじ「いやいや頭下げる必要はないやろうけど」
河合「そうそうそう、私選挙で一票入れてくださいも言うたことないです選挙で。もう別に入れてもらわんでもええと思ってるんです私別に。頭下げてまで入れてもらいたいと思ってません。私が言うたことに賛同してくれる人だけが賛同してもろたらいいんです。誰も、ニーズなかったら私はもう去ります。そんなニーズもなくやる必要もないんです私は」
(5:18-)せいじ氏の「この配信やる必要あるの」発言に堪忍袋の緒が切れる河合氏
ここまでの流れを見るに、せいじ氏は「ボコボコにした」から始まる河合氏の相容れない相手に対する対決的な考えが気に入らなかったのだろう。だから何とかして河合氏に「誤り」を認めさせたい、ないしは黙らせたかったのだろう。
実際、話が進むにつれ河合氏が何かを言うたびに「いや」「いやいや」という言葉を枕にして反射的に否定しようとしている。
それでも河合氏が自説を曲げたり沈黙したりしなかったため痺れを切らしたのか「この番組やる必要あるの?」と言いだす。しかし、ここでついに河合氏も堪忍袋の緒が切れる。
せいじ(スタッフの方を向いて)「どうするじゃあ?この人がやろうとしてることを、一応みんなに理解してもらおうと思て、俺らこうロケまで行ってやってきたやんか。それを本人が否定してんねやで?この番組をやる必要があるのか」
河合「ならやめましょうそんなの、やめましょうやめましょう」
せいじ「本人が票もいらんし、俺はやっぱ、この人が志してるところが何なのかを聞きたいからさ、ロケまで行って、ほんでこれはこう俺は思うんやけどどうやろか?っていう」
河合「いやあもうやめましょうそんならもう、はい、終わり、終わり…」
せいじ「やめましょう、はい、お疲れーす(笑)」
河合「別に私もこんなんギャラもないですもんね?仕事やないしやる必要もないでしょ?」
せいじ「はい、ないです。はい、はい、お疲れです」
(6:58-)せいじ「知らん、興味ない」
この後は怒った河合氏がせいじ氏にそっちから呼んでおいて態度が失礼だとまくし立てるのだが、せいじ氏は言い返す言葉が思いつかないのか沈黙し続ける(まるで怒られて拗ねている子供のような姿である)。
しばらくすると小声で「これが戸田市の市議会議員ですよ~?こわいわ~、こ~わ」と呟きはじめる。その後
せいじ「話聞こ思うて呼んで…」
河合「聞こって、聞かしてくださいでしょ?私だって別にあなた達にお願いしてないじゃないですか最初から。私の方から『告知したいんですわたし売名したいから千原せいじさんとコラボしたいんです』なんて言ってないじゃないですか最初から。そっちから連絡して来たじゃないですか。『来てあげてる』ですよ?『教えてあげます』です」
せいじ「知らん知らん、まあ正直興味ないからもうええわやめよう」
と、この問題に興味がないと宣言。
(7:57-)せいじ「京都出身のくせに蕨の代表ヅラするな」
せいじ「いや、そもそも京都出身って蕨になんの思い入れもクソもないやろ」
河合氏「関係ないやろ別に!京都やろうがどこで働いたって勝手やろが別に。お前も東京で働いてるやんけ、大阪やのに(せいじ氏は大阪出身ではなく河合氏と同じ京都出身)東京で働いてるやんけお前も。一緒やんけ別に!」
せいじ「別に東京の文句なにも言うてへんやんけ!お前が蕨のこと背負うてるみたいなことガチャガチャ言うからやんけ!!!」
河合「なんで別に蕨来たってええやんけ!お前も東京来てんねやから一緒やんけって言ってんねん、お前の言うてる話のほうがおかしいやろがい」
せいじ「急に蕨代表みたいな顔すんな!」
河合「何が代表なんか言うてないやろ別に」
せいじ「いや代表や言うて…トップ当選してって言うてるやんけ!」
河合「うん戸田でトップ当選したのね、戸田でよ?(笑)もう全然わかってない蕨と戸田の関係も」
せいじ「知らんそんなもん!!!」
せいじ氏は河合氏が京都出身であるのに川口や蕨の問題に首を突っ込んでいることを、思い入れもないくせにと批判。河合氏からは「お前も東京で働いてるだろ」と反撃される。また河合氏が市議を務めている場所を蕨と勘違いしており、それを指摘されると「知らん!」と開き直る。
またこの辺りからせいじ氏の隣にいるスタッフ(マイクを付けておらず画面外にいる)がしきりに河合氏の話に反駁したり遮ろうとしはじめる。
この一連のやりとりの後にせいじ氏が「じゃあお前と行ったるわ」と河合氏と川口・蕨に行くことを提案し、河合氏も「ああいいですよ、行こうよ行こうよ」と了承。しばらく川口・蕨の外国人問題の話になった後
(10:59-)せいじ「俺はクルド人を擁護していない」「河合氏のファンはアホばかり」
せいじ氏「これ見てるやつたぶん、こっち(河合氏)のファンで見てるやつアホやから、俺がクルド人を擁護してるとか思ってんねや。ここ(せいじ・河合)で喧嘩になってるから。まったくしてへんからな!」
河合「そうや、関係ない関係ない」
せいじ「クルド人は俺擁護してへんからな。なんか俺がガラ悪ないな西成の話とか、京都のウトロの話したらこんなんなったんや」
河合「んーまあそれは関係ないですけど…」
せいじ「アホばっかり見とるから!!!」
河合「アホはそれはあんた訂正しなさいよ。うちのファンだっているんだから、保守のファンだっているんだから。みんな勉強してますよすごい?詳しいですよほんとに」
せいじ「都合のええことばっかりやろ?」
スタッフ「いや確かに…」
河合「歴史のことかて凄い知ってるし皆ファンは、コメント欄バカにするのよくないですよ」
スタッフ「確かに…確かにね…」
河合「ネットのファンすごい勉強してますからね?」
スタッフ「確かに皆さんコメント欄よく見てるんですよ私もね、でもやっぱり半分くらいはちょっとアホな人が多いのは確かだし(笑)、それで言ってるのせいじさん」
と怒りの矛先を視聴者に向けはじめる。また脇にいるスタッフもマイクを付けておらず音が入っていないにもかかわらず、頻繁に河合氏の話を遮って話したがり、せいじ氏の「コメント欄はアホばかり」という主張に同調する。
(11:57-)最初にケンカを売ってきたのはそっちの方だと言い出すせいじ氏
河合「んーまあせやけど最初から喧嘩腰でしたよ、コメント欄アホやとか私のこともなんやかんやできへんとか」
スタッフ「いや…いや…いや…いや…いつも通りなんですよ、これいつも通りなんです」
せいじ「いやいやいやいや、オラついたのそっちやで?」
河合「え?」
せいじ「まあまあええわ言うた言わないの話はアホやからええわ」
せいじ氏は元々喧嘩腰だったのは河合氏の方で、喧嘩の原因は河合氏にあると言いはじめる。
スタッフ「別にそんな話ではなくてね、だから別にどちらも喧嘩口調なのは全然構わないんです」
河合「だからしゃあないですよ。お互い俺様というか喧嘩口調やから合わないんでしょう」
スタッフ「合わなくても全然」
河合「そうそう別に私は構わないそんなのいつも対決してるから」
スタッフ「ただ言ってることも含めて対決のつもりもないし」
河合「私もないです別に」
スタッフ「でも対決って言っちゃうから…」
河合「いや田村淳さんはそうですよ、そらAbemaに対してはもう私はあれも怒ってるんだから皆、あんな左翼報道して、偏向報道されてるから」
スタッフ「僕らも制作をしていて、あの偏向報道の話も全然わかってる僕らも、だから今日はその話を…」
河合「だからメディアに対しての信頼もないんですよこっちも、バンバンバンバン偏向報道されてるから、ちょっとだけ切り抜かれるとかやられてるから、だからこっちも強くなるのは当然のことで、みんなだってそれを期待してるしね、河合さん言うてくれと!こんな偏向報道されておかしいって。だから対決なんて当たり前なんですよ。友好的に仲良しこよしでやりましょうじゃないんですよ」
せいじ「それは偏向報道をこっちがしてから言うてくれ」
河合「だから私は田村さんに対して言ったって言ってる、あなたに対して言ってないじゃない別に」
せいじ「入口で、そんなトーンで行くんけこの一時間半はっていう話や」
河合「別にあなたに対して行くって言うてないやん。田村淳さんとはそれでやりましたって言ってんやん。あなたから喧嘩売ってきたから私も強い感じで返してるだけのことで」
スタッフ「いやそんなにではなかった…」
せいじ「いやまあほんなら見直してみろお前はもう」
河合「あなたが見直しなさいよ」
あくまでAbemaでの一件から田村淳氏などに対しては対決姿勢を取っているという話なのだが、せいじ氏は自分に対する話だと勘違いしている。このあたりは全く話が噛み合っていない。
その後しばらくすると
せいじ「大体お前…一応ネットとはいえこう流れてるところで…怒鳴るとかちょっと…」
河合「怒鳴ってない、そっちじゃないのよ(笑)そっちが先に言ってきたからじゃないのよ」
と、自分も怒鳴っていたことを棚に上げて河合氏の態度を非難しはじめる。
(15:29-)せいじ氏とスタッフが川口・蕨を歩いて回るVTR
その後はせいじ氏とスタッフが治安の悪さを確かめるとして川口・蕨を歩いて回るVTRが流される。15:29-41:28まで、実にこの配信の無料部分の半分以上がこのVTRで占められている。
その内容としてはただせいじ氏とスタッフ、そして現地の案内人がひたすら歩いて喋るだけのもので、あまり見るべきものはないのだが、中でも特筆すべきと思った箇所を文字起こしする。
ちなみにVTR中もせいじ氏と河合氏は散発的に言い争っている。
VTR中におけるせいじ氏とスタッフの発言(重要と思われる部分のみ抜粋)
せいじ「えー川崎にやってまいりました。これは西…ああ川口か」
案内人「このへん中国とかベトナム系が多いので、見た目じゃ正直わかんないと思います」
せいじ「そうやねえ、ほんでクルド人はどこにいるんですか?」
案内人「(略)…そもそも川口市民の1%とかなんでクルド人って。それを探すのは大変」
せいじ「だからニュースとかもアレ仕込みちゃうか?」
スタッフ「でもいま車運転してる人、外にタバコこうやって…咥えタバコ」
せいじ「日本人?」
スタッフ「日本人…民度の問題…」
せいじ「(略)…民度低いねんな」
(見た目じゃわからないと案内人に言われて30秒も経たないうちにマナーの悪い人物を見た目で日本人と決め付け始めるせいじ氏一行。このあとも道すがらマナーの悪い人物を見つけてはせいじ氏とスタッフたちは民度の問題だと言っている。またこの後も見た目だけで日本人、クルド人と決めつけている。)
せいじ「でも俺…思うけどさ、絶対名古屋のほうがヤバイよ。名古屋のほうが絶対ヤバイよそんなもん。名古屋の栄なんて…ヤバいもん。だから全然やでこれ。これはなぁ…あのー…普通やわ」
せいじ「どこにでもおるからなあ行儀悪いやつは。芸人でも行儀悪い芸人もおるし、行儀ええ芸人もおるやん。なあ?日本人でもそうやし…でも中国人はノーベル賞とったことないねんな」
(治安の話をしていたはずが何故か突然中国人はノーベル賞を取ったことがないと言いだすせいじ氏。)
スタッフ「(川口にあるトルコ料理店に)来る人で…中にいた、たぶん地元のクルド人の人なのかな…は、めっちゃ大音量で、携帯でエロ動画見てた。ああいうのは確かに女の人とかが…」
せいじ「嫌やなぁ、いやでも日本人でもおるで、昨日かな行った焼肉屋で、スケベな店の話をでっかい声でしてる奴とかな」
スタッフ「同じじゃない」
せいじ「そう、一緒一緒」
せいじ「近い将来…トルコ人が市長になったりするんちゃうん?」
せいじ「今の人もたぶんクルド系やと思うけど普通やで?普通に暮らしてる。だからクルド人だからどうってことなさそうやけど?」
せいじ「そんなんやったら、新宿の…トー横の…」
スタッフ「変わらないですよね」
せいじ「子どもたちのほうがヤバいやろ、トー横のほうがヤバいやんね」
せいじ「だからあの、よくある、注目を浴びるために重箱の隅をつつくみたいなことを言うてんのかも分からへんな」
せいじ「だから別に差別うんぬんじゃなくて、悪さしたら何人でも捕まえる。それでええと思うんやけど?」
(42:00-)VTR終了後・せいじ「ムカつくよね、この出会いが」
せいじ「犯罪なんてどこでも起きてるしな?日本人やろうと外国人やろうと?それはまあそういうもんやし?やっぱり少なからず、まあ時代が変わるからさ。人も入ってくるやろうし…知らんものを受け入れるの苦手やん日本人って。だからそれは仕方ないから別にええんやけど…」
と、せいじ氏は外国人問題に対する感想をひとしきり述べた後、また河合氏を攻撃しはじめる。
せいじ「ただ…ムカつくよね!この(河合氏との)出会いが」
河合「だから僕に対してムカついてるだけでしょ?もうどうでもいいんでしょ外国人問題なんか、ただ私に対してムカついてるだけでしょあなた」
せいじ「今はな」
河合「どうぞどうぞキレてください、外国人問題なんか話やめて私と喧嘩しましょうよそしたら」
せいじ「いや全然おもんないでそれお前」
河合「お前が言ったんやろうが先にムカつくって」
せいじ「ぜんっぜん(笑)ぜんっぜんおもんないやんけお前(笑)おっさん同士2人の口喧嘩…」
河合「そやけど外国人問題興味ないやんもうあなたが」
スタッフ「興味ないわけではない」
河合「ないよ全然。ただ俺に対してムカつく~って言いたいだけやもん。言われたことないから、なかなかね?もう芸能界の大御所やから言われたことないから珍しく言われてイラ~きてんねんもん。俺は言ってやるよそんなの、関係あるかよ。なんぼでも言ってやるわ。偉っそうに」
このあと問題となった「いじめられっ子やったやろ?」発言が出てくるのだが、この「お前全然おもろないやんけ(笑)」という発言からその予兆が出ている。おそらくここで河合氏を小馬鹿にする形でやり返してやろうという発想が出てきたのだろう。
(43:19-)問題の発言「お前いじめられっ子やったやろ?」
せいじ「こうやって俺を使ってさ、なんか俺攻撃してるのが自分の武勇伝になるみたいな。お前またよそで言うんやろさっきの淳みたいにボコボコにしたとか言うてお前。ハッハッハ(笑)」
河合「ああ言う言う言う、淳と千原せいじボコボコにしてやったって言うてやりまーす!ライブ配信明日もやりまーす!ライブ配信で言いまーす!」
千原せいじ「こいつお前…(笑)」
河合「ツイッターバズらせまーす!」
せいじ「お前いじめられっ子やったやろ?」
河合「全然ちがうよそんなもん」
せいじ「お前いじめられっ子オーラいかついぞ?なあ」
河合「お前やろ!お前や!なんでいじめられっ子やねん」
せいじ「お前いじめられっ子出身やな?あっはっはっはっは(笑) 」
河合「どこが…あっいじめられっ子に対して馬鹿にしてます今。皆さん。この男はいじめられっ子を馬鹿にしてる人間です、こういう人間を私は糾弾していきたいと思ってます」
せいじ「これはいじめられっ子やなお前(笑)」
ここで問題のいじめられっ子発言が出てくる。だいぶ頭に血が上っているのか、笑っている合間の怒りに満ちた表情から内心は全く笑っていないことがわかる。
(45:14-)この場で自分の活動をアピールしないのだから外国人問題に本気じゃないんだろうと言い出すせいじ氏
せいじ「ホンマにそれな?やる気あんの?外国人問題を。いや全然本気の姿勢じゃないやん」
河合「お前知らんやろ議会で何やってるか」
せいじ「そら知らんけど」
河合「知らんのに言うなよ適当なことお前」
せいじ「違うやん今一番あなたが議会で何をしてるか知らない人たちにあなたのしてることをアピールするいいタイミング!」
このあとせいじ氏は戸田市議になる前は何をしていたのかという話を振り、その話の途中で無料部分は終了。
無料部分終了後
筆者はこの後の有料部分を視聴していないので確かなことは言えないのだが、放送後の河合氏によれば有料部分の途中で退席したようだ。
またニコニコチャンネルプラスでは有料部分のコメントだけは見られるのだが、それを見ると河合氏の退席後にせいじ氏とスタッフが河合氏の悪口を言っていた可能性がある。

配信後のできごと
「いじめられっ子」発言が大炎上
放送後すぐにこの配信はネットで大きな批判を呼び、YouTubeやニコニコチャンネルプラスのコメント欄にはせいじ氏への批判が殺到。数日でいじめられっ子発言などがネットニュースに報じられるようになる。また政治系を含む多くのユーチューバーによってせいじ氏を批判する動画が上げられた。
配信内でのせいじ氏がノーギャラで呼びつけた河合氏に対する横柄な態度、ネットユーザーに対する暴言、外国人問題に対する「興味ない」発言など、様々な部分が批判の対象となったのだが、やはり最も多く批判されているのは「お前いじめられっ子やったやろ?」発言だった。
この発言が「いじめられっ子を馬鹿にしている」と批判されるのは当然だが、せいじ氏は過去に「いじめはいじめる側が絶対的に悪い、いじめられる側に原因はない」と発言する動画を上げており、その発言との矛盾も指摘されている。
当該ライブに大量低評価&YouTubeチャンネル「せいじんトコ」登録者激減
発端のライブ動画にも大量の低評価がつき、1ヶ月以上経った8/27時点では推定20万以上の低評価がついている2低評価予測ツールhttps://jabrek.net/dislike/?url=https://youtu.be/xp8_AiIBJ6k。またチャンネル登録者も大幅に減少し、ライブ配信時の登録者51.3万人から48.7万人に、約26000人も減少している。
また同チャンネルの当該配信とは無関係の動画・ライブ動画にも、低評価やせいじ氏を批判するコメントが多くつけられた。
当該配信の炎上後に、せいじ氏は何事もなかったように後輩お笑い芸人の「はりけ~んず」との対談動画を上げているのだが、これにも低評価と批判コメントが大量につけられ、以後せいじ氏のチャンネルは全く更新されなくなっている。
僧侶としてのせいじ氏に批判と注目が集まる
天台宗および比叡山延暦寺にクレームが殺到
せいじ氏は2024年5月に天台宗に得度し、僧名を「千原靖賢」として、ペット供養専門の僧侶として活動している。
今回の炎上では僧侶であるにもかかわらずあのような発言を行ったことに批判が起こり、所属している天台宗やその総本山の比叡山延暦寺に批判・クレームが殺到した。
その結果せいじ氏とその師僧である小林俊宥氏が天台宗の宗務総長3天台宗のトップ・内局参務4天台宗の幹部・延暦寺執行5天台宗の総本山である比叡山延暦寺のトップの三者から口頭で厳重注意を申し渡されることとなった。その時のせいじ氏の様子を小林俊宥氏は「本人はとても反省しているようだった」と語っている。6中外日報「宗務庁から厳重注意 天台宗僧侶のタレント千原氏 配信で問題発言」https://www.chugainippoh.co.jp/article/news/20250801-004.html
その結果せいじ氏とその師僧である小林俊宥氏が天台宗の宗務総長7天台宗のトップ・内局参務8天台宗の幹部・延暦寺執行9天台宗の総本山である比叡山延暦寺のトップの三者から口頭で厳重注意を申し渡されることとなった。その時のせいじ氏の様子を小林俊宥氏は「本人はとても反省しているようだった」と語っている。10中外日報「宗務庁から厳重注意 天台宗僧侶のタレント千原氏 配信で問題発言」https://www.chugainippoh.co.jp/article/news/20250801-004.html
千原せいじは僧侶ではないという説も持ち上がる
僧侶を名乗っているせいじ氏だが、今回の騒動に絡んで現役の僧侶・住職など仏教関係者からは、得度して間もないせいじ氏は僧侶と言えるのか?という声が上がっている。
僧侶歴24年、住職を務めて17年という広島県・崇興寺の枝廣慶樹住職によると「千原せいじさんを僧侶だと思っている僧侶はほとんどいない」という。
曰く、得度というのはお坊さんとしての第一歩を踏み出した状態であり、例えるなら芸能事務所の研究生になったからと言って芸能人とは言えないように、その段階では基本的に僧侶とは言わないのだという。せいじ氏を僧侶と言えるかは「グレー」「仏教界的には僧侶とは認めていない状態」としている。11えだぽよ住職‐仏教エンタメ大寺院‐「【住職】炎上中の千原せいじ/日本仏教協会についてガチ解説します。」https://www.youtube.com/watch?v=l3s-VLCK374
またせいじ氏と同じ天台宗の僧侶、小林恵俊氏は
得度というのはいわゆる僧侶の卵なんです。天台宗だと10歳から受けることができまして、ご縁があれば受けることができます。組織の名簿に名前を置くという形に近いんですけれども「僧侶」と呼ばれるにはそこから天台宗の修行とか僧侶としての儀式。これを受けて僧侶という形になります。このあと千原靖賢さんがそうした過程を終えていかれるのかどうか、というところだと思います。
と述べている。12小林えしゅん@サメに説法,https://x.com/eshunshomyoji/status/1946913267366137971
こうしたこともあって、ネット上ではせいじ氏を「ニセ僧侶」と呼び、僧侶でないにも関わらず有料でペット供養などを行おうとしていることを「僧侶詐欺」と誹謗する向きもある。
僧侶と称しても問題ないという意見も
ただ天台宗は先述の厳重注意において「芸能人名義の配信でも天台宗の僧侶である以上、品位や信用を損ねないよう発言や言動には十分な注意を払うように」と述べているため、せいじ氏を僧侶と認めていると思われる。
他にもせいじ氏を僧侶とみてよいと考える仏教関係者もおり、臨済宗・香林院の金嶽宗信住職は「これは見方次第であり、私は出家得度している以上、お坊さんなんだろうと思う」と述べている。13宗信和尚のちょっといい話〜臨済宗大徳寺派香林院〜,「「千原せいじさんについて思う」香林院法話 第332回」https://www.youtube.com/watch?v=I-ZpfxQVy-0
せいじ氏を僧侶とみなすかどうかは諸説ありハッキリした基準はないとみるべきなのだろう。
ちなみにせいじ氏自身は得度式を行った直後の動画において「僧籍は頂きましたから、僧侶にはなってると思います」と述べている。14せいじんトコ「僧侶になった訳」https://www.youtube.com/watch?v=5Lf8a1aRiFo
それでも「おしょう」はマズい?
せいじ氏は運営しているウェブサイト「靖賢寺」において、自身を「おしょう」と称しており15靖賢寺https://seiken-ji.jp/、これを先の枝廣氏は問題視している。
氏によると、和尚とは僧侶より1つ上の段階であるため、得度したばかりのせいじ氏が「天台宗の和尚」を自称すればそれは嘘になるという。
ただ、靖賢寺という寺の中では「おしょう」という位があるのだ、としてしまえば一応は理屈が通るのだという。和尚ではなく平仮名で「おしょう」としているのもそのためではないかと指摘している。
そのうえでせいじ氏が「靖賢おしょう」を名乗って活動しているのは「詐欺的な行為」と断じている。16えだぽよ住職‐仏教エンタメ大寺院‐「【住職が解説】千原せいじさんが和尚と名乗っている件について」https://www.youtube.com/watch?v=v4lg-OF2F8U
せいじ氏もどうやら「和尚」と称してはいけないことは得度した時点で把握していたようだ。得度式を行った直後の動画において「まだ和尚って言うたらあかんとか…」と述べている部分がある。10せいじんトコ「僧侶になった訳」https://www.youtube.com/watch?v=5Lf8a1aRiFo
税金逃れのために僧侶になった?
ネット上ではせいじ氏が僧侶になったのは「税金逃れのためではないか?」という声が頻繁に聞かれる。これは一般に「宗教は課税されない」と考えられていることから来ているのだろう。
ただこの見方は事実に反していると思われる。理由は以下の通り。
- 非課税の対象となるのは宗教法人であり、個人ではない。
- 宗教法人であっても収益事業を行えば課税される。また「靖賢寺」は宗教法人ではないと思われる。17「靖賢寺」のウェブサイトによると宗教法人を設立する計画はあるようだが、宗教法人を設立するには約3年の活動実績が必要であり、2024年に設立された「靖賢寺」はその要件を満たしていないと思われる
- せいじ氏は「ペット供養専門」の活動を行うとしているが、動物が対象の場合は基本的に宗教活動とみなされず課税対象となる。
以上の点から、僧侶になったとしても、せいじ氏が芸能活動等で得た所得を非課税にすることはできないと考えられる。
「日本仏教協会」理事を辞任していたことが報じられる
またせいじ氏は2024年11月から「日本仏教協会」という団体の顧問も務めていた。そのためこの団体にもクレームが殺到。
これに対し日本仏教協会は、せいじ氏が既に5月13日時点で辞任の意向を示しており、6月25日にせいじ氏の顧問弁護士からも辞任届が提出されたため辞任となっていることを、配信から4日後の7月22日に発表。
この声明では当初せいじ氏を「解任」したとしており、現在は無関係のため日本仏教協会への問い合わせを控えるようにとも記されていた。しかし後に文言が修正され、解任ではなく辞任と表現が替えられている。18zakⅡ「千原せいじ「解任」ではなく「辞任」協会の発表内容 ジョーカー議員と激論」https://www.zakzak.co.jp/article/20250722-OIZLKE4TQVDQZPMDLCU4AVKJD4/
「日本仏教協会」という団体への疑問の声
この日本仏教協会という団体。一見するとまるで日本の仏教会を代表する団体のようである。当初はこのような発言をする人物をそんな仏教界の要職につけてよいのかという声が上がったものの。しばらくすると、この「日本仏教協会」が日本仏教界を代表するような団体ではないことが分かってくる。
そのような団体は「全日本仏教会」という公益財団法人であり、これには日本の伝統宗派のほぼ全てが加盟している。
では「日本仏教協会」の方は何であるかというと、2017年に真言宗の僧侶、中根善弘氏が設立した一般社団法人である。「日本仏教を守る」「寺院を守る」「僧侶を守る」というスローガンを掲げて活動しているようだが、その内容には仏教関係者らから疑問の声が上がっている。
前述の枝廣氏は活動内容に「仏教検定」なるものを行っている点から、「検定ビジネス」ではないかと指摘している。また12000円で「僧侶資格証明書」の発行を行っている点に「なんの権限があって発行してるのか」と疑問を呈す。僧侶と認める条件は各団体で異なるため「日本仏教協会」が一律で僧侶と認定することは不可能と語っている。
また鎌倉市の日蓮宗・薬王寺住職は日本仏教協会について
日本仏教協会?はい? そんな団体、我々伝統仏教宗派の僧侶は誰も知りませんよ。 関わっている僧侶、少なくとも私のまわりには誰もいません 千原氏が辞任しようが、「は?なんの話?なに協会だって?」という感じです。 僧侶でもない千原氏を顧問にした、得体の知れない団体でしかありません その団体の顧問を辞任したと?しかも弁護士使って? どっちも怪しいとしか言いようがありません 千原氏、まさか天台宗を利用してないよな?
とコメントしている。19.https://x.com/jisei0918/status/1947978133312860302
大雲・せいじの坊僧ラジオ放送終了
せいじ氏がかねてよりレギュラーを務めていたラジオ番組「大雲・せいじの坊僧ラジオ」も8月31日の放送をもって終了することになった。
せいじ氏は2019年の2度の不倫報道により、これまで持っていたレギュラー番組のほとんどを失い、現在ではこの坊僧ラジオが唯一のレギュラー番組だった。
炎上後にネット上の動画投稿が停止した後も、この坊僧ラジオにだけは毎週出演していたのだが、ここも炎上によってYouTubeに上げている過去放送の動画などに多数の低評価・批判コメントがつけられていた。
番組を放送していたKBS京都ラジオによれば「ラジオリスナーの皆様、YouTube視聴の皆様から、番組に対しまして様々なご意見を頂戴し、KBS京都及び製作委員会等で検討した結果、終了という結論に達しました」とのことだ。20.https://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/boso/index.htm
最終回の放送の最後に、せいじ氏と共演する三木大雲氏が
大雲「今日の放送をもちまして、坊僧ラジオまたちょっと一旦終わるということになりました。一時期ちょっとね、あの危ない時があって」
せいじ「乗り越えて…(笑)」
大雲「みなさんの力で乗り越えたんですけども、今回のことは乗り越えるのが難しくなって参りまして、一旦終了ということになりました。今までご声援頂いた皆様本当にありがとうございました。またこれからも各々活動ももちろん続きますので、ご声援頂けたら嬉しいなというふうに思います。」
…略…
大雲「また今後ともよろしくお願いいたします」
せいじ「お願いいたしまーす!」
大雲「今までどうもありがとうございました」
せいじ「あっした!」
とあいさつした。21大雲・せいじの坊僧ラジオ「【映像版】坊僧ラジオ#48 最終回「三木大雲の瞑想方法」(2025年8月31日放送)」https://www.youtube.com/watch?v=65UIYH_-Y88
フライデーがKBS京都ラジオに放送終了の理由について尋ねたところ「いろんな事柄が重なっており、あのこと(いじめられっ子発言)があったからやめるというわけではありません。一つの要因としてはあるのですが、いろんなことがありまして総合的に判断したということです」という回答があったという。22.https://friday.kodansha.co.jp/article/436896?page=2
とは言うものの、番組の改編期ではない8月31日に終了していることや、上記の三木大雲氏の「今回のことは乗り越えるのが難しくなって参りまして」という発言、上記公式発表に「ラジオリスナーの皆様、YouTube視聴の皆様から、番組に対しまして様々なご意見を頂戴し」とあることからせいじ氏の炎上が放送終了の原因であることはほぼ間違いないと思われる。23このKBS京都ラジオに限らず、テレビ局などは番組終了の理由を誤魔化そうとするきらいがあるように感じる。
炎上に対する千原せいじ自身の反応は?
せいじ氏は今回の炎上に一貫して無反応の姿勢を取っている。
YouTubeのチャンネル「せいじんトコ」は件の配信の翌日に投稿されたはりけ~んずとのコラボ動画以降、新規の投稿を全くしておらず、「せいじんトコ」のXアカウントも配信が行われた7/18以降ポストがされていない。
唯一この一件に触れたのは、7月23日に行われた千原兄弟のトークイベント「チハラトーク」だ。ここではせいじ氏の相方の千原ジュニア氏が
あなたの行動、発言によりたくさんの方が不快な思いをされております。本当に反省してください…(略)…お客さんには全く関係ないので、随分前からチケットを買って楽しみにしてこられてるので、いつも通りのチハラトーク始めさせて頂いてよろしいでしょうか?
とせいじ氏に言い、せいじ氏がそれにうなずくという一幕があったようである。だがここでもせいじ氏はこの件について何か発言をしたわけではなかったようだ。
また河合氏によると、配信以降せいじ氏から連絡は来ていないとのことである。
(9/20追記)千原せいじがついにこの件について言及
騒動から2ヶ月近くこの件について沈黙していたせいじ氏がついに口を開いた。
東スポWEBの記事によれば、せいじ氏は9月19日にジャーナリストの岩田明子氏と行ったトークショーにおいて「騒動になる前からオファー来てたんでこれは」と炎上について触れた。また「共演者の苦手なところは?」と質問された際に「そんなに嫌なやつっておらんよね。対面で話して嫌なやつって…」と述べたあと「今トラブルになってる人、あの時は嫌だけど、いま彼をどうとか思わないし」「その瞬間だけ嫌だっただけで。だから(嫌なやつ)おらんよね」「俺はイラッとしただけなので」と語ったという。また炎上発言については、議論を交わす中で感情がたかぶり出てしまったのだという。24東スポWEB『千原せいじが河合悠祐氏に言及「彼をどうとか思わない」「あの瞬間だけ嫌だった」』https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/360281
記事を見る限りでは、問題となった配信に軽く触れた程度で、いじめられっ子発言などの自信の問題発言について深く語ったわけではないようだ。また世間からは謝罪を求める声が多く出ているものの、とくに謝罪や反省の意思があるようにはみえない口ぶりである。
「騒動になる前からオファー来てたんで」という発言をみるに、炎上後にはこうした仕事を受けておらず、このまま表舞台に出てこないようにしているようにも感じられる。